税務とは何かをしっかりと詳しく説明します

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税務とは何? 今まで知らなかった税務について解説します

経営者や経理担当者であっても、改めて「税務とは何か」と問われたら、口ごもってしまう人も多いかもしれません。
「税務会計と財務会計の違いは何?」と聞かれたら、ほとんどの人は困惑してしまうのではないでしょうか。
ここでは、そもそも税務とは何か? そして、今主流になりつつある税務会計とは何かについてお伝えします。

税務とは

税務とは、法人税や所得税、消費税などの税金の申告、それに付帯する業務のことです。
日々の記帳や、計算、申告などの納税業務が含まれます。
正しく納税するには、正確に所得を計算する必要があり、そのため複数の帳簿を作成します。

税務会計とは? 財務会計とは?

会計には2種類あります。それが「税務会計」と「財務会計」です。
財務会計とは、企業の財務状態や経営成績、キャッシュフローなどを外部のステークホルダーに公開することを目的とした会計。
貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などを作成します。

税務会計とは、企業が支払うべき法人税の金額を計算するために作成するもの。
そのため、利益や損失の取り扱い方が財務会計とは異なります。

税務会計と財務会計の違い

1.収益と益金

財務会計では、売り上げなどは「収益」と呼ばれ、損益計算書内の売上高、営業外収益、特別収益が含まれます。
税務会計では、売り上げなどは「益金」と呼ばれ、課税対象となるものだけ含まれます。
具体的には、

・資産の販売で生ずる利益
商品や製品の売り上げのこと。
・有償または無償による資産の譲渡で生ずる利益
株式や固定資産(土地、建物、機械など)など在庫以外の資産を売却したもの。
・有償または無償による役務の提供で生ずる利益
サービスによる売り上げのこと。
・無償による資産の譲り受けにて生ずる利益
資産を無償で取得した(例えば、小売業者がメーカーの負担で陳列棚を設置してもらったなど)収益のこと。
・その他の取引で資本等取引以外にて生ずる利益
上記以外の取引から生じた利益。資本等取引とは、会社の資本の増減や利益の分配(配当)のことを指します。

が含まれます。

財務会計上収益になるが、税務会計上益金にならないものは、「益金不算入項目」といいます。
具体的には、受取配当金の一部、資産評価益、還付法人税などが該当します。

逆に、財務会計上収益にならないけど、税務会計上益金になるものは、「益金算入項目」といいます。
具体的には、資本剰余金として処理された国庫補助金、圧縮積立金取崩額などが当てはまります。

2.費用と損金

財務会計の「費用」のことを、税務会計では「損金」と呼びます。
損金には、

・当該事業年度の収益に対応する売上原価、完成工事原価などの原価の額
 財務会計でいう仕入れ高のこと
・当該事業年度の販売費、一般管理費その他の費用の額
 財務会計でいう販売費、一般管理費のこと
・当該事業年度の損失の額で資本等取引以外の取引によるもの
 財務会計でいう特別損失のこと

が含まれます。
また費用計上できる損金は、

・期末までにその費用に対する債務が成立している
・期末までにその債務に基づいた給付の原因になる事実が存在する
・期末までに合理的に金額を算定できる

という3つの要件を満たしたものだけです。
つまるところ、まだ発生していない費用は計上してはいけない、ということですね。

交際費など使い道があやふやになりがちなものは、一定の限度額が定められています。
限度額を超えた交際費、寄付金、各種準備金、引当金、役員報酬、賞与、退職金、減価償却費は、損金には計上されません。

財務会計上費用になるが、税務会計上損金にならないものを「損金不算入項目」といいます。
具体的には、交際費・寄付金の限度超過額、法人税、資産の評価損、罰金などが含まれます。

財務会計上費用にならないが、税務会計上損金になるものは「損金算入項目」といいます。
具体的には、圧縮積立金積立額、繰越欠損金などが該当します。

3.利益と所得

財務会計ではもうけのことを「利益」、税務会計では「所得」と呼びます。
利益は、売り上げなどの収益から経費などの費用を差し引いた額です。
所得とは、益金から損金を差し引いた金額。
この所得を元に、納税額を計算します。

4.赤字と欠損金

企業の損失が利益を上回った場合、財務会計では「赤字」、税務会計では「欠損金」と呼びます。
赤字の金額と欠損金の金額は、必ずしも同じとは限りません。
税務会計上、欠損金は次の期に持ち越すことができ、翌年以降、7年間にわたって益金と相殺して納税することが認められています。
繰越欠損金が積み上がり過ぎると、繰越損失の総額が資本金と法定準備金の合計額を上回ってしまいます。
この状態を「債務超過」と呼びます。

税務会計の所得計算の仕方

税務会計における所得は、益金から損金を差し引けば判明します。
しかし、一から益金と損金を計算するのは手間がかかります。

財務会計の利益に「益金算入項目」と「損金不算入項目」を足し、「益金不算入項目」と「損金算入項目」を引けば、所得は計算できます。
法人税申告書の別表4「所得の金額に関する明細書」にて、この計算は行われます。

税務会計のメリット・デメリット

○メリット
例えば、税務会計では、特別利益やある一定の条件を満たした受取配当金は、益金として計上されません。
対して、費用と損金の差は多くないので、収益が減ります。
その結果、節税につながります。

○デメリット
税務会計は、収益を小さく見せて、節税効果を発揮する方法です。
逆にいうと、外部の人間からしてみれば、収益があまり上がっていない会社とみられてしまいます。
これは株式を公開している場合、株主の印象を悪くしてしまいます。
投資家の注目を集めたいならば、財務会計を採用しましょう。

税務を学ぶことは、節税への第一歩

税務や税務会計について理解できましたか?
現在、中小企業では、税務会計が主流になりつつあります。
税務について勉強することは、節税への第一歩です。
企業には、正しい金額を納税する義務があります。
自社の規模・状況に合わせて、適切な税務会計を採用していきましょう。

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