死亡保険金は相続財産の対象になるのでしょうか。詳しく解説していきます。

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死亡保険金は相続財産となるのか?

死亡保険金は、相続財産に含まれるのか……。
被保険者である被相続人の死亡について支払われる生命保険金だから相続財産に含まれるのか? どうなのか? ここでは、死亡保険金は相続財産になるのかという疑問についてお答えしています。

相続財産の際に気になる死亡保険について

そもそも相続財産とは?

いろいろと誤解されている方もいると思いますので、まずは相続財産についておさらいしましょう。
相続財産とは、被相続人がなくなった当時に持っていた財産のこと。
プラスの財産もマイナスの財産も含まれます。
借金も含まれることを知らない人が多いようです。
手続きをすればマイナスの財産を引きつがなくて良いので、覚えておきましょう。ちなみに相続財産は形のあるものとは限りません。

死亡保険金は相続財産となるのか

結論から言うと、死亡保険金は受取人を相続人としていれば原則として相続財産には含まれなくなります。
例を挙げて紹介しましょう。死亡保険金には必ず受取人が存在します。
配偶者や長男など特定の人物へ受取人として指定した場合、死亡保険金は被保険者の死亡により、直接受取人へと権利が帰属されるわけです。
よって、受取人の固有財産となるため、被保険者の相続財産となることはないのです。

様々な条件が重なっても基本的には相続財産とならない

そもそも受取人を指定していなくても、受取人の指定に関する意思解釈をすることで、死亡保険金は契約者の法定相続人に直接帰属することになります。
こちらも固有財産として解釈されるので、死亡保険金が相続財産になるわけではありません。

法定相続人って?

上記の中で法定相続人というキーワードが出ました。
法定相続人とは、遺産を受け取れる可能性がある範囲の中にいる人のことです。
これは、死亡した人(被相続人)の戸籍謄本を取り寄せて調べる必要があります。
被相続人が転籍をしていたりすると、それだけ時間がかかるので注意してください。
ちなみに、遺言書がある場合、法定相続人以外の人へ相続するという指定があると、法定相続人でなくても相続人として遺産を受け取ることができます。
遺言書がない場合は、通常通り、法定相続人が遺産を相続することになります。

こんなときどうすれば良いの?

遺産分割手続きはどうすれば良い?

生命保険が相続財産にならないことがわかりました。
では、遺産分割手続きではその対象になるのか検証しましょう。
遺産分割は、相続財産のうちに共有状態になってる財産をみんなで分割して、それぞれの相続人にわけあたえるというものです。
上述したように死亡保険金は受取人固有の財産となるので、相続財産とはなりません。
すなわち、一部の場合を除いて死亡保険金は遺産分割の対象にはならないのです。

死亡保険の受取人がアカの他人だったら

死亡保険金の受取人は必ずしも配偶者や子どもでないといけない……ということはありません。
祖父母や父母兄弟姉妹、孫、さらには、他人だってかまわないのです(保険会社によって変わる可能性もあるので調べておきましょう)。
もしアカの他人が受取だった場合、亡くなった人の財産ではなく、その人物の財産となるわけですから、遺産分割の対象にはなりません。

死亡保険を扱う際に気をつけたいこと

例外的に持戻しの対象になる

死亡保険金が高額になるケースもあります。
被相続人の財産の総額よりも高額になる……といったケースも珍しくはありません。
著しく不公平がある場合は例外的に死亡保険金も遺産分割において考慮される場合があります。

死亡保険金が高額の場合は注意!

生命保険が高額になると、特別受益に準じて持ち出しの対象になることを覚えておいてください。
生命保険が遺産に占める割合が判断材料として重視されます。
高額な死亡保険金の受取人が一部の相続人になっている……という場合は、持ち出しされる可能性があるのだと思っておいてください。

特別受益とは?

死亡保険金があまりにも高額になると特別受益に準じて持ち出しになる……この特別受益とはどういう意味なのでしょうか。
共同の相続人の中に、被相続人から遺産を受けたり、贈与を受けたりした場合、この者が他の相続人と同じ相続分を受け取れる状況であれば不公平となります。
その不公平を公平にするため相続財産に持ち出して計算し、各相続人の相続分を算出する考えです。

死亡保険について生命保険会社と詳しく話し合おう

死亡保険金は相続財産にはならないものの、あまりにも高額になった場合は、遺産分割の対象になることがわかりました。
後でトラブルにならないためにも生命保険会社の人としっかり相談しておきましょう。

死亡保険金についてのご相談は次のページからどうぞ。
相続相談をする前に知るべき3つの基礎知識|税務相談の窓

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